中古マシンでジムを造る利点の第一は、やはり低予算でのジム造りが可能になることだろう。とくに予算に限りのある学校やクラブにとっては中古マシンを活用することは、非常に有効だ。価格的に新品のマシンに比べ1/6〜1/8であり、マシンの美観よりもトレーニングを行うことに主眼がある場合には、中古マシンは価値が高いだろう。
また、バーベルやダンベルといったフリーウェイトについても、一見どれも同じに見えるかもしれないが、重量物でありハードな使用を伴うものなので、しっかりしたメーカーのものを選ぶことが重要だ。業者によっては一流メーカーのフリーウェイトの中古も扱っているので相談してみると良い。しっかりしたメーカーのバーベルであれば品質検査が十分に行われているので、安心してトレーニングできるだろう。そこで中古マシンを活用してジムを造る場合の一般的な流れを紹介していこう。
一通り全身の器具を揃えるのであれば、チェストプレス(胸)・バタフライ(胸)・ラットプルダウン(背)・ロープーリー(背)・ショルダープレス(肩)・アームカール(上腕二頭筋)・トライセプスマシン(上腕三頭筋)・レッグプレス(大腿四頭筋)・レッグエクステンション(大腿四頭筋)・レッグカール(大腿二頭筋)、これにパワーラック・ベンチプレス・アジャストベンチ・腹筋系のベンチといったフリーウェイトを加え、女性の多い施設であれば、マルチヒップ・アブダクター・アダクターといった下半身の引き締め効果のあるマシンを揃えるのが一般的だろう。これらのウェイト類に加え、カーディオ(有酸素)マシンも必要になってくる。
全てのマシンを設置できるスペース・予算があれば一番だが、どうしても諸条件で制約が出てくるのも実情だろう。そのような場合、マシンでなくても行える種目については、フリーウェイトでカバーする等の工夫をしていく。例えば、アームカール、ショルダープレスについてはダンベルで行う…等があるだろう。この設備面での取捨選択はジム造りの上で一番頭を悩ますところでもあるが、逆にジムの個性を造る上で一番重要でもあるし、また楽しい部分でもあるのではないだろうか。
ジムはマシンだけがあれば出来るわけではない。床はどうするのか、鏡はどうするのか、内装は、音響は、ロッカーは、プロショップは…と様々な問題が生じてくる。その場合、ジムのプランニングまでの経験が豊富な業者であれば、いろいろ相談に乗ってくれるだろう。
中古マシン業者にマシンの問い合わせを最初に行った場合、一度に希望するマシンが全て揃っていればベストだが、そうでない場合も多いだろう。しかし、ジムを新しくオープンする場合、その問い合わせから2〜3ヶ月先がオープンの場合が多いのではないだろうか。そうであれば、希望するマシンがその時にはなくとも、在庫供給力のある業者であれば、予定日までに準備ができる可能性が高い。したがって、業者との打ち合わせをしっかり行い、在庫の中で押さえるものと、足りないものを明確にしていく必要がある。
また、単体のマシンでなくても、複数のマシンが連結しているコンビネーションマシンであれば、スペース的、価格的にも効率的な場合もある。実際、ラットプルダウン・ロープーリー、トライセプスプレスダウン、ケーブルが一体となったマシンを使って、スペースを有効にまとめているジムの事例もある。
ショールームを構えている業者であれば、ぜひ実際に足を運んでみることをお勧めする。なぜなら、ジムでは他にもプレートラック、ダンベルラック、ケーブルアタッチメント…等、他にもいろいろ必要であったり、あると便利な器材がある。ショールームに足を運べば、打ち合わせだけでは出てこなかった掘り出し物を発見する可能性もあるからだ。