「こんな現象はないですか?」
★このような場合ベルトの調整/交換が必要になります。
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★基本的走行ベルトの張りの仕組み★
※画像は中旺ヘルス様 ランニングマシン取扱説明書参照
このボルトの長さでベルトの張り、左右のバランスが決まります
1.走行ベルトが左右どちらかに寄っている原因
・使用者の効き足の蹴る力/ベルトの伸びでベルトが下図のような状態になっている。
※画像は中旺ヘルス様 ランニングマシン取扱説明書参照
2.ベルトだけ止まる:歩行中/走行中に左右どちらかの足を着地した時に走行ベルトだけ止まるような感じがする原因
・走行ベルトの伸び→走行ベルトは使用している環境にもよりますが基本的に初期伸びをします。この初期伸びしたベルトをそのままにするとベルトの張りが弱く②の現象がでてきます。
・調整方法:下記図の①を時計回りに回すとローラーが後ろに引っ張られベルトを張ることができます。
※調整は低速走行でベルトを動かし1/4回転ずつ左右対称に行います
※左画像は中旺ヘルス様 ランニングマシン取扱説明書参照
3.走行ベルトにほつれがある原因
・走行ベルトは消耗品です。人が走行面(ベルトの上)に乗ることでベルト表面が少しずつ削れベルトの合わせ部が下写真のようにほつれてきます。
脚が引っ掛かる可能性(危険)がある為、早期交換をお勧めします。
4.走行面が凸凹する原因
~2つの原因~
・1つ目は走行版の消耗です。走行版もベルト同様消耗品になります。使用方法により寿命は異なりますが、基本的にはベルトと一緒に交換するパーツになります。
走行板に凹凸を感じることがあれば下写真のような状態かもしれません。交換をお勧めします。
※このような状態で使用しているとランニングマシンのモーター、基盤などに大きな負担を与え故障の原因になります。
・2つ目は埃です。ランニングマシンは使用する際に摩擦が生まれその摩擦により静電気が発生します。静電気は埃を呼び寄せる為、走行面、ローラーに埃がたってしまいます。※下写真
※ランニングマシン周辺の埃は下写真のようになる可能性が高い為、ランニングマシン周りの掃除をしっかりすることが対策につながると考えます。
■掃除方法
○トレッドミル周りの清掃
・下写真トレッドミル周りの清掃をしっかり行う事で静電気による埃の巻き込みを少なくする事ができます。
※特に後ろ側のローラー付近、または前側のローラー付近は埃がたまりやすいです。
※できればトレッドミルを動かし下周りの埃も掃除。
○走行面の清掃
・基本的に走行面(走行板、ベルト)には各メーカー専用のシリコン系などの摩擦防止がされていますので、摩擦面はウエス/タオルなどで乾拭きを行い埃をとります。(ベルトを緩めるとやりやすいです)
・走行ベルト表面は水拭き/乾拭きを行う。
※洗剤などを使用するとベルト表面が滑る事があるので注意です。
■最後に・・・
施設でお使いのランニングマシンに上記4つの現象が見られましたら早めのメンテナンスをお勧めします。ランニングマシンの寿命を延ばすのは日々のメンテナンス、掃除をすることが一番の対策です。
また、走行面にシリコンスプレーなどで潤滑をし、摩擦を軽減させることがありますが、シリコンなので一時的に良くなりますが、合わないシリコンを使用するとホコリを呼び寄せたり、摩擦抵抗が大きくなることがありますので注意です。